Labo-A作品No.3 『Take Off 君の夢が聞こえる』設定集・6

そのほかの登場人物

 末永家お抱え車夫の九兵衛さん。

 最初は顔のアップもなければ、セリフも一つだけの筈だったのに、なんだかんだと出場回数が増えたキャラクター。結局、志織が外出する際の『お供』にまで昇格しました。

 財閥の人間だったら人力車じゃなくて馬車に乗るよなぁ…とも考えたのですが、馬車は大きくコマも大きく取らなければならないし(それ以上に馬を描くのは難しいし…)、明治時代の乗り物で最初に頭に浮かんだのが人力車だったので、こちらにしました。

 庶民的な(?)移動手段を用いたのは、志織をはじめ末永家が財閥という地位に驕る事もなく、街の人々に親しまれた一族だったことを表す演出でもあります。

 町のおっさん。

 「空を飛ぶなんて奇跡が起こらなければ無理じゃて」のセリフで、志織の意識に『空を飛ぶこと』イコール『奇跡をおこすこと』の公式を植え付けた人物。

 「西洋人に出来ぬ事が日本人に出来るわけ無かろうに…」は当時の日本の風潮を表現するセリフです。

 今風(?)に言えば、末永志織私設ファンクラブ・通称『しおりん・くらぶ』(笑)の主要メンバー。

 

 この時代に、いわゆる『追っかけ』の趣味を持つ人々がいたのかわかりませんが、志織の人気度を表現するために、ネーム修正の際追加したキャラクターです。「…たとえ幸吉に惚れていようが、あの人はオレ達の永遠のマドンナだ」の言葉は、志織に対する彼らの健気さと同時に恋慕の限界を表す悲しいセリフでもあります。なぜ彼らがそこまで志織を慕うのかは描きませんでしたが、その心情はアイドル歌手の「追っかけ」をしていた人にしか理解できないでしょう。私には痛いほどよくわかります(笑)。

 パン屋さんではありません(笑)。

 那由他医院の看護師さん。最初は文明先生の妻・誉さんが看護師をしていて、志織の両親の来訪を告げるのは、幸吉と文明先生の母親にしようと思ったのですが、説明がややこしくなるのでやめました。

 インターネットで調べたのですが、昔の『看護婦さん』はこんなコスチュームだったんですね。いろんな意味で現代の看護師さんとは雰囲気が違います(笑)。さすが明治時代(謎)。

 いつの時代も白衣の天使は笑顔でいてほしいものです。

 末永家のお手伝いさん。

 『しおりん・くらぶ』同様、ネーム修正で新たに追加したキャラクター。たった2コマ(アップは1コマだけ)の登場ですが、顔よりも衣装を決めるために一応の設定図を描きました。でも結局女の子の顔は基本的にはみんな一緒なんですけどね。私は「目が大きくって丸顔でニコニコ」に弱いんです♪

 作品では末永邸のお手伝いさんは彼女一人しか登場しませんが、もちろんもっとたくさん居ます。彼女は志織の身の回りの世話役(…というより志織の遊び相手)として志織と同い年という設定です。

 ま、明治時代で洋館で働いているのですから、今流行りのメイド服でもよかったかも…。 

 幸吉の父・那由他 時充(なゆた ときみつ)。

 「今の末永財閥があるのは彼のおかげ」と、志織の父は時充を友情以上の敬意と感謝の気持ちを持っている。

 西洋医学を学んだということで若い頃の顔は、最初は真ん中のように医者の髷を考えましたが、やはり勤王の志士らしく「いかにも!」って感じの髪型(右側の図)にしました。

 可能であれば(ネタが浮かべば)幕末を舞台に、幸吉の父や志織の両親をメインキャラにした作品が描けないかな…と思っています。